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快晴の合格発表日。今年は直接発表会場に行って、この目で教え子達の受検番号を確認した。全ての高校を回ることは出来ないが、電話待機を西国原がやってくれているので安心である。まずは岐阜北高校。9時の貼り出しの前に到着し、教え子のKKを探した。向こうから私を見つけ「先生!」と歩み寄ってきた。お母さんの姿もお姉さんの姿もあった。家族みんなが今日を待ち望んでいた。実はKKは試験前夜インフルエンザにかかり、タミフルを服用しての受験となった。39度の熱と戦いながら保健室受験を行ったのだ。試験当日の朝、私はKKに電話を入れた。「自分が書いた今を大切にする文章を心に刻んで戦って来い」と・・・。試験終了後、KKから電話が入った。「後悔はありません。自分なりに頑張れました」と報告電話を入れてきてくれた。強い男になった。高熱からくるけだるさに打ち勝ち、5教科の答案に向かう集中力も切らさず本試験を乗り切った姿は受験学力だけでは乗り切れなかったと思う。KKは15歳にして強い人間力を備えていた。9時ちょうどに並べられる合格者一覧の掲示ボードを一緒に見て、受検番号を皆で確認して「やったな!!」とKKの手を取る。お母さんやお姉さんとも手を取ってこの喜びを味わった。
と同時に私の携帯が怒涛のごとくなり始める。「先生!!●●です。合格しました」と。KKやお母さんにそこで別れを告げ、次の高校に向かった。隣の県岐商へ小走りで向かう。向かう途中も吉報が続々と入ってくる。順調だ!県岐商の校門に向かって教え子の顔を確認して「おーい!」と言おうとした時電話がなった。「●●です。■■落ちました。」「えっ、お前が・・・。」暫く言葉が出なかった。当日得点も良かったし内申もあったじゃないか・・・。定員54名オーバーはこんな現象を引き起こすのか・・・。100%志望校合格を昨年に続き、今年もクリアできなかった。塾長仲間でこの「100%志望校合格」の話をすると、どの塾長も難しいと言う。「公立が残念でも私立に行く」と決めて受験する場合も実際にある。しかし受験する以上、合格を手にさせることが塾の役割だと思う。2004年度は全員志望校合格、昨年度と今年度は100%合格が果たせていない。
県岐商の校門に入って教え子達の顔を確認したら、「先生!受かったよ!」とちょっとはにかんだ笑みを私に送ってきた。私が「昨日最後の授業の時、元気がなかったので心配していたんだ。」と私が言うと「昨日は緊張していたんです」と。
今年もドラマがあった。
移動中も電話がなり続ける。昼からは塾生が続々と集まって来てくれる。戦いを終えた受験戦士達を思いっきり褒めてやりたい。

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